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『麦ふみクーツェ』

周囲から読書家ニンゲンと見られたくて、絶賛進行中の「インテリ化計画」

今回読んだのは、友人のわかめ女史(自称読書家)が貸してくれた2冊のうち、まだ読んでないほうの1冊。

いしいしんじ・著
『麦ふみクーツェ』

泣きました。ぼろぼろ。
まんがだったらいままで何度か泣いたことがあるのですが、活字読んで泣いたのははじめてです。

ちょうどいま、小学生のときにやっていた吹奏楽を、ふたたびやってみたい衝動に駆られて市民楽団にコンタクトをとっているサナカだったので、タマタマ借りたこの作品が、「合奏」を中心に物語がすすめられる内容だったことに、ちょっとおどろきました。

スポーツなどの「結果」が目に見えてわかるモノとはちがい、芸術分野、とくに「合奏」のような団体でつくりあげていくモノは、個の力量や才能がわかりにくい場合が多く、それは人生にも似ています。
たとえ評価されたとしても、それは所属している団体に向けられることがホトンドです。
この作品の主人公の少年は、さまざまなコンプレックスを抱えながらも、徐々にその才能を自覚するのですが、その才能は「他人」から評価されることではじめて成り立つもので、身を置く環境によっては、落伍者となってしまいます。
しかし、「他人」の協力によって評価される環境を得た少年は、大きく成長していきます。

はじめてありのままの自分の才能を認めてくれるヒトたちと出会ったときに交わされた会話のシーンで、私はナミダがチョチョ切れました。

才能を開花させるのに必要なことは、「協力してくれる他人」を惹きつけるだけの人間力であり、それは記録に残るものではありません。
反面、カタチが残らない「音楽」という分野で、亡くなった作曲家の作品が「譜面」という「記録」で改めて評価されることもあり、主人公はその役割も与えられています。
また、数学という、一見「結果」だけで語られそうな世界においても、その結果が認められるのは何年も経ったあとになることも描かれています。

ニンゲン、他人からの評価がスベテではありませんが、前に進むタメには、おなじ会話ができる他人の存在が支えてくれる部分が大きかったりします。ひとりでは生きられません。

私が、小学生のときのユーフォニウムの演奏に、ある程度の自信を持って進んだ中学校の吹奏楽部で、ん?という程度ウデのセンパイと合わずに退部し、20年以上経ったことし、小学校の吹奏楽の同窓会でみんなとハナシをできてウレシかったことを思い出しました。

目に見えない「才能」と、世界中の記事をスクラップし、目に見える「記録」として残す趣味とを併せ持つ主人公を通じて、どちらの大切さもバランスよく教えてくれる作品でした。

まあまあ。
オモシロいかって言ったら、そうでもないのですが。
あと。ヒトが死にすぎ。

キョーミのある方は、ゼヒ。



麦ふみクーツェ (新潮文庫)麦ふみクーツェ (新潮文庫)
(2005/07)
いしい しんじ

商品詳細を見る


  1. 2009/06/14(日) 14:39:40|
  2. |
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2
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コメント

私も泣きましたよ…
号泣しましたよ…
まぁ、確かにおもしろいかって聞かれると困りますね。


この世におこる事象によいもわるいもなく、ただ廻って戻って、そして稀に奇跡を運ぶ。

↑なんかそんな本ですよね。


実は吹奏楽のことを意識して貸したわけじゃなかったんですよー…むしろ忘れてた。

これも運命、めぐり合わせ…かな。
  1. 2009/06/16(火) 21:33:09 |
  2. URL |
  3. わかめ #-
  4. [ 編集]

シミ

わかめさん。

いい本を貸してくれてオブリガード。
貸していただいた本ですが、ナミダとかヘンな汁とかでよごれちゃったけど、まあいいよね。
小さいことは気にしないからオマエも気にすんな。
  1. 2009/06/17(水) 22:14:12 |
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  3. #-
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