青空堂本舗

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『手紙』

周囲から、「よっ、読書家ニンゲン!」 と呼ばれたくて、絶賛進行中の「インテリ化計画」

今回は、おなじマンションに住む、ヨソの奥様が貸してくれた作品。

東野圭吾・著
『手紙』

兄が犯した殺人事件によって、ある日突然、「犯罪者の弟」になってしまった主人公の苦悩を描いたハナシ。
正直。ホントにこういう境遇のヒトが読んだら怒るんじゃないかっていうくらい、軽いです。
主人公は、さまざまな逆風のなかで必死に生きていこうとするのですが、ビンボーで兄以外に身寄りのないという設定の彼が目指すトコロが、「大学に通う」とか「名のある企業に就職する」とか、そんなくだらねえモンばかりなのです。
ひと昔まえのトレンディ・ドラマの設定みたいに。
その過程で彼が受ける「逆風」というのが、「バイト先にいられなくなった」「好きな音楽(バンド)の道を断たれた」「カネ持ち令嬢との交際を反対された」「会社で配置換えを命じられた」「ご近所づきあいがギクシャクした」と、コレまたくだらねえ類のモノばかり。
しかも、それらの「逆風」を、作者が「差別」というコトバをつかって描いているトコロに、ものすごい違和感を感じました。
ソレくらいのことを「犯罪者の身内」に対する「差別」というのなら、「ビンボー」「アタマが悪い」「シゴトが遅い」「病気がち」とかいう理由で起こっている「差別」はゴマンとあります。
その「差別」をすべて兄ちゃんのせいにして、逃げまくって生きている主人公にイライラしました。
逆風が吹くのをわかってて、客商売の世界にばかり身を置こうとするトコロも不自然です。
いかりや風に言えば、「ダメだこりゃ。」
そのヒトの境遇がどうでアレ、本人の人間力さえ発揮できれば、おのずと社会は受け入れてくれる。
そんなハナシを読みたかったです。

「ダメだこりゃ。」



手紙 (文春文庫)手紙 (文春文庫)
(2006/10)
東野 圭吾

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  1. 2009/06/21(日) 12:04:16|
  2. |
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2
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コメント

逆白波

私は世の中でサカウラミが正当化されていくようで怖いです。

子供は学校のお知らせで見たアタマジラミを恐れています。
  1. 2009/06/24(水) 23:41:42 |
  2. URL |
  3. アラジン #-
  4. [ 編集]

コサリラタシ

アラジンさん。

「サカウラミ」を反対から読んだら「ミウラカサ」で、三浦カズと一字違いですね!
たぶん彼は、岡ちゃんをサッカー恨んでると思います。
  1. 2009/06/26(金) 00:09:45 |
  2. URL |
  3. #Qo5l1wbk
  4. [ 編集]

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