最近、何かと話題の愛知県。
そういえば昔、その愛知県で仕事をしていたときのことを思い出しました。
会社の寮が相部屋だったために半年ほど一緒に暮らすハメになった同い年の男。
出勤時間が一週間交代の昼勤、夜勤と逆だったので、お互いが顔を合わすことは週末までほとんどなかったのですが、私が昼勤の週、ある曜日の午後7時になると、ヤツの枕元から
ガチャッ、シュイーーーン。
と物音がするのです。
そのあたりに置いてあるテレビの下のを見てみると、ビデオデッキが何かを録画していました。
次の日の朝、私が仕事へ行く準備をしていると、ヤツが帰ってきました。
「お疲れさん。」
「ああ、おはよ~。」
短いあいさつを交わした後、ヤツは早速録画したビデオテープを巻き戻しだしました。
「ナニ録ってたん?」
私が聞くと、ヤツはウレシそうに
「ああ、コレさ~。」(北海道弁)
と、机の引き出しを開けて見せてくれました。
な、なんと、中には“その”番組を録りためたテープがギッシリ。
ぅうわっ、きしょっ!
とか思っているウチに巻き戻しが終わり、ヤツはブラウン管に釘付けのままオープニング・テーマ曲が流れ出しました。
光る雲を突き抜け Fly Away~ (Fly Away~)
からだじゅうに 広がるパノラマ~
・・・・・。
さ、さあ、ぼく、もう仕事に行かなくっちゃ。
そっと閉めたドアの向こうから、かすかにあの歌が聞こえてきました。
CHA-LA HEAD-CHA-LA
何が起きても気分は~
ヘのヘのカッパ~~~~‥…
当時、ともに19歳。
うんうん。ドラゴンボール、そんなに面白いか。そうかそうか。
その後週末に会ったとき、ヤツは私にこう聞いてきました。
「ねえねえ、悟空ってどこまで強くなるんだべな!」(北海道弁)
ああ、目が。キラキラしててまぶしいよ、目が。
当時、ともに19歳。
- 2005/05/26(木) 23:52:41|
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