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青空堂本舗

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パワー・ハラスメント

仕事先で、60歳代のじいさんが50歳代のオッサンをものすごい剣幕で叱り飛ばしている現場に居合わせてしまった。
60歳代のじいさんのほうが“お客さん”で、50歳代のオッサンのほうは反論できる立場にないという力関係の上でのことだった。
叱られたほうのオッサンのミスといえばそうなのだが、そこまで言われなければならないほど大きなミスではなかったはずなのだ。
オッサンが手を抜いて仕事をしていたわけではないのは、じいさんも十分承知していた。
ただひたすら頭を下げるオッサンに罵声を浴びせ続けたそのじいさんは、ミスの対応のために一旦会社へ戻ろうとしたオッサンに、
「まあそんなに急がないで、コーヒーでも飲んで帰りなさい。
 間違いは誰にでもあるんだから。」
と今までの高圧的な態度を一変させ、柔和な笑顔でコーヒーを勧めてきた。

…は?
なんじゃそりゃ。

このじいさんの中だけで『アメとムチ』を使った人心掌握が成立していた。
おそらくコイツは、何十年もこの方法で自分の周りの者をまとめてきたのだ。
本人だけがそう思っていることに気づかないまま。

相手は何も知らない子供ではない。
社会人として長年懸命に働いてきたひとりのおとななのである。
最後までいわれのない攻撃に黙って耐えつづけたことでもそれは窺える。
その人格まで否定するかのような発言を、安い演技とただのコーヒー一杯でなかったことにようとし、そればかりか自分の支配下に置けると信じているこのじいさんこそが幼稚で浅はかだと思わずにはいられない。
とってきた歳の数は伊達である。

そして『工業』の世界では、しばしばこういうことが起きる。
なんとくだらない社会だろうか。

自分はどうだろう。
相手を尊重しているか。
怒ることを演じてはいないか。

自分を見失ってはいないか。
  1. 2005/07/06(水) 23:55:50|
  2. 戯れ言|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:3
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コメント

オレ流

最近友達のブログでステキな言葉発見。
「20歳で尊敬される人になるより、50歳になっても尊敬する人のいる人間になりたい。」
信さんのこのさめた目線がいいよねえ。私もオチアイみたいになってたら叱ってください。「何様?」
  1. 2005/07/08(金) 14:44:11 |
  2. URL |
  3. みわ #-
  4. [ 編集]

ファミリー

子供が生まれてから、私の中で「尊敬」という言葉の意味が少し変わってきたような気がします。
ヨメ。娘。身近に「尊敬」できる人がいるということは確かに幸せなことだと思います。

オチアイの件ですが、みわさんがフクシ君みたいになってたら叱ってあげられるかもしれませんが、ノブコさんみたいになってたら逃げます。
ヒロミツみたいだったら、「鈴木!」って言ってあげます。
  1. 2005/07/09(土) 00:52:49 |
  2. URL |
  3. 信 #Qo5l1wbk
  4. [ 編集]

成長不良…

私の周りには尊敬する人がウジョウジョいます。いえいえ、たくさんいらっしゃいます。
そんな私は、たしか?過ぎてるはずですが…
私みたいになりたいって??
私はただの幼稚なおばさんですが、こんなんでいいんでしょうか?
  1. 2005/07/10(日) 22:05:25 |
  2. URL |
  3. トシ子 #-
  4. [ 編集]

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